オメガのブレスピン抜けを確認する方法

今回は、オメガ スピードマスター プロフェッショナル 手巻き の時計で、摩耗し細くなったブレスピンが抜け落ちないかを事前に確認する方法をご紹介します。

腕時計のブレスピンは摩耗で細くなり抜け落ちます

腕時計のブレスは、基本的にコマとコマをブレスピンで連結させていますが、摩耗し擦れてくるとブレスピンが細くなってしまい最終的にブレスピンが抜けて時計を落下させてしまうことがあります。ブレスピンがいつ抜け落ちるかなんて誰にもわかりませんから、そのタイミングが運悪くアスファルトの上を歩いているときだったら、時計が壊れたりガラスが割れたりすることも十分考えられますよね。

ブレス洗浄後は特に要注意

オーバーホールや電池交換の際にブレス洗浄も実施した場合は、特に注意が必要です。

洗浄することでブレスの隙間に入り込んだ汚れが落ち、細くなってしまったブレスピンの周りがスカスカになり、するっとブレスピンが抜け落ちることがあります。

しっかりと検品を行なっている時計修理工房やメーカーではそのような心配は必要ないと思いますが、とはいえロボットではなく人間がチェックしていますので大切な腕時計なら自分自身でもチェックしたいですよね。実はブレスピンの緩みをチェックする方法、とても簡単なのでご紹介します。

ブレスの裏側の矢印方向にチョンと突っつく

ブレスの裏側を見ると、矢印マークがあります。取り外しできるコマだけに矢印マークがあります。矢印マークなしのコマは、固定ゴマと呼ばれ、ピンの穴 がなく取り外しできません。

コマの矢印マークの方向に、コマ側面の穴を精密ドライバーなどでチョンチョン突っついてみて、抜け落ちないものは安心して時計を使用できるということになります。

逆にするっと抜け落ちたり、ゆるいものはブレスピンの交換が必要です。

ブレスピンの交換に関して

ブレスピンの交換は、 時計修理工房だと一箇所2,000円から4,000円程度で交換してくれると思います。それほど高額な修理ではありませんので、プロにお願いすることをおすすめします。

オーバーホールとセットでお願いしたり、予防的に他のブレスピンもまとめ交換するとよりリーズナブルになると思います。

オメガ以外のメーカーでも確認方法は同じです

今回はオメガを例に紹介しましたが、ブレスピンタイプであれば、セイコーなど他メーカーでも同じ方法で確認できます。