自動巻の時計は全自動と勘違いしている方が稀にいらっしゃるみたいなので、正しい使い方を記事にしてみました。
よかったら最後まで読んでみて下さい。
リューズの巻き上げ
1日に短時間しか使用しない場合やデスクワークが多くてあまり体を動かさない場合はリューズでの巻上げも併用して使いましょう。
自動巻は腕の動きを利用して動くため、腕を動かす時間が少ない場合には十分巻き上がりませんので、着用前にリューズで巻き足しておきましょう。
衝撃に注意
ゴルフやテニスなど衝撃をともなうスポーツ時は時計を外しましょう。
特に自動巻は衝撃に弱いデリケートな時計です。
自動巻は腕の動きに反応して回転するローターをもっています。
通常時を超える腕の動きや衝撃があると、ローターが過剰に回ってしまうため、ローターの軸が故障する可能性があります。
巻き上げ過ぎ注意
リューズでの巻き上げ操作は、巻き上げ過ぎないようにしましょう。
ゼンマイが上限まで巻き上がった後は、スリップ機能が発動しゼンマイが切れないようになっています。
スリップ機能を使いすぎると部品の磨耗が進みますので注意しましょう。
磁気に注意
磁気が発生をする機器やバッグのマグネットなどから時計を遠ざけておきましょう。
強い磁気の影響を受けると内部パーツが磁気帯びし、止まったり、時間が大きく狂うことがあります。
クロノグラフ
クロノグラフのボタンの押し順は絶対間違えないようにしましょう。
機械式時計の機構は私たちの想像以上にデリケートになっています。
特に最も普及している”クロノグラフ”は、ボタンの押し順を間違えると故障します。
スタート→ストップ→リセットの順番を必ず守りましょう。
カレンダー付
カレンダー付の場合は、21時から3時ぐらいまでの日付変更操作を避けましょう。
21時から3時ぐらいにリューズ操作で日付変更をすると、日付ディスクのツメが折れて故障します。
ハック機能
秒針停止機能が無い場合、無理に秒まで合わせなくて良いでしょう。
リューズを時刻調整のために引っ張った際に秒針が止まる機能を”ハック機能”と呼びます。
機械式時計は1日に何秒も狂いがでるという前提がありますので、多少の日差があっても異常ではありません。ハック機能のないモデルの秒針を無理に合わせる必要はありません。モデルによっては合わせることも可能ですが、あまりお勧めしません。