カルティエの魅力・歴史

カルティエは誰でも知っているブランドというぐらい知名度があると思います。
さて、カルティエにはどのような歴史があり、今のブランド地位を確立したのかご存じでしょうか。
このコラムでは、カルティエの魅力と歴史をご紹介していきます。

カルティエの魅力とは

カルティエの魅力はやはり芸術的でセンスに溢れているデザイン性にあります。
実際にデザインの現場でも、芸術作品を生み出すつもりで試行錯誤が行われています。
つまり、このブランドの商品は身につけられる芸術作品といえるので、150年以上もの間愛され続けているわけです。
フランスの歴史と共にカルティエあり、まさにそういった歴史の重みを背負っています。
作品とも呼べる商品の数々は、それぞれに物語が込められていて、当時の時代が反映されているのが共通点です。
商品を身につけたり眺めることで、内面や裏側にあるフランスの歴史が見えてくる、そんな感覚さえ味あわせてくれます。
魅力的なジュエリーを提供する企業、工業的に時計の技術が優れているメーカーは珍しくありませんが、両方共に兼ね備えているブランドは限られます。
また、芸術性で常に驚きを与えてくれるブランドも、このブランドを除けば数えるほどになるでしょう。
商品はどれも、古いフランスの物語があるのに古さを感じさせない、これも不思議な魅力で人々を惹き付けます。

カルティエの歴史とは

カルティエはフランスのパリに本社を置く、名門の宝飾高級時計ブランドです。
創業者のルイフランソワによって、1847年に設立された工房がルーツにあたります。
社名は創業者の名字に由来するもので、代々受け継がれて現代にも続いています。
このブランドはフランス国王エドワード7世に、王の宝石商そして宝石商の王と称えられたほどです。
1872年には息子のアルフレッドが共同経営者に招き入れられ、1898年にはアルフレッドの息子ルイと一緒に共同経営者となります。
社名はこの時アルフレッドカルティエ&フィスと変更されています。
1904年になると、英国のエドワード7世やスペインのアルフォンソ13世の御用達に認められます。
経営を引き継いだ息子達は、見事に創業者の魂を受け継いでおり、ポルトガル国王やロシア皇帝にシャム国王の御用達の座を次々と獲得します。
名声は揺るぎないものとなっていて、一般に愛されるようになった現在でも、ブランドの魅力が輝き続けています。

カルティエの時計とは

カルティエで人気の商品は時計で、中でもサントスウォッチやタンクウォッチが代表的です。
サントスウォッチは、ブラジルを代表する飛行機の父、アルベルトサントスデュモンに依頼されて作られたモデルです。
操縦桿から手を放さなくても見られる時計、そのような注文を受けて作られています。
世界で最初に開発された、一般向けの量産型腕時計ですが、今でも特別な意味を持つモデルとして愛されます。
一方のタンクウォッチは、パリ解放記念を機に作られている戦車をモチーフとした時計です。
モチーフが驚きを与えていますが、実際のデザインは洗練されていて、実用性も兼ね備えているのがカルティエらしいところです。
現在でも、パシャやクラッシュにパンテールなど、個性的で芸術性の高いモデルが登場しています。
前衛的とも評されるデザインばかりですが、同時に普遍性を感じさせる部分も備わるので、独特のデザインセンスとバランス感覚に価値があるといえるでしょう。