【時計師の三種の神器】はこれだ!必要不可欠な3つの道具

  • 2020年5月26日
  • 2020年5月26日
  • コラム
腕時計はとても小さな部品が組み合わさって動いており、様々な道具・工具を使用して修理していきますが、今回は時計師に必要不可欠な3つの道具についてご紹介します。

ピンセット

 
説明するまでもないかと思いますがこれがないと何もできません。
時計師のピンセットは専用のピンセットが売られており使用しているうちに先端がへたってきます
そのため砥石等を使い手作業で研ぎなおしが必要です。上手く仕上げるにはやはり技術が必要ほこり一つがつかめる程の精度に仕上げます。

ドライバー

こちらもとても重要な道具の一つです。
ピンセットと同様、使用しているとドライバーの先がへたってくるため研ぎなおしが必です。
基本的に時計内部のムーブメントはマイナスドライバーのネジが多く使われています。
砥石を使い先端がマイナスになるように研ぐのですが非常に難しい作業訓練が必要です。

手入れをしていないどうなるでしょうか?

例えばピンセットでは先端がへたっているが為につかめていたはずネジをつかみ損ね飛んで行ったり、
ドライバーであればしっかりとネジのマイナスの溝に噛み合わず閉める時や緩める時にドライバーを滑らせてネジを傷をつけてしまったりといったトラブルに繋がります。
そのため道具の手入れは重要です。

キズミ

この言葉を聞いてどんな道具かお分かりでしょうか?もし分かったらなかなかの通の方ですね。
これは時計師が目に付けている黒色のルーペのようなものです。これを使うと虫眼鏡を通して見ているように時計の内部が大きく見えるためオーバーホールには欠かせません
漢字では「傷見」と書きます。 キズを見るから「キズミという名前になった説が有力だそうです。

高倍率の二重キズミ

更に高倍率の二重キズミと呼ばれるキズミがあり、このキズミをつけて作業もします。
どちらのキズミをつけるかはオーバーホールの作業工程によって使い分けます

キズミの使い方と…

キズミそのものをまぶたの上下の肉に挟むように固定して使う時計もおられますが
私はキズミにハリガネのようなものを巻きつけそれを頭に引っ掛けて使っています。
でもこれ、使用後に頭に引っ掛けたままよく忘れるんです。休憩に行く時や帰る時に頭に引っ掛けたまま外に出ることもたまに。。。

顕微鏡も使います

他に顕微鏡も使ってオーバーホールをする場合もあります。こちらは手元で任意の倍率に変えることができ非常によく見えます

他にも様々な道具を使います

時計師が使う道具には他にも様々なものがあり、変わった名前の道具や高価な道具が多いです。
時計屋さんで白衣の人が座っていたらおそらく時計師さんです。
時計店で我々時計師の机をじっくりと見てみるのも面白いかもしれませんね。
 キズミを通してパソコンを見るとこんな感じです