これを知るだけでオメガスピードマスターの修理は3万円も得する!

 

3万円得する3つのポイント

ネットで時計修理と検索するといろんな修理店が出てきますが、どこが良いかわからない。とよくご相談いただきます。

「この修理店がおすすめ」などのページを散見しますが実際は大抵の人がその情報の信頼性を判断できずにいると思います。

そこで一級時計修理技能士の友人に「あなただったらスピードマスターの修理、どうやって修理店を選びますか?」と質問を投げかけてみると、

分かってるようで分かっていない、絶対に必要な3つの大きなポイントがありました。

自分の時計のメーカー修理代を確認し予算を立てること

適正な金額なのか判断できること

実績や保証内容が明記されている情報量の多い修理店から比較して選ぶ

この3点を実践すると、メーカー修理代に比べ3万円以上安く修理することができたり、メーカー修理のほうが良いケースもわかりますのでご紹介します。

 

1.メーカーの修理代の6割で予算を立てる

 

まずは、自分の時計のメーカー修理代を必ず確認しましょう。とても重要な基準になります。

おそらく、一般修理工房で修理する人の8割がメーカー修理代がわからないまま依頼していると思います。メーカー修理代がわからない人は基準がわからないので、一般修理工房の見積が安いのか高いのかわかりません。よくある例として、時計の状態がひどいとメーカーとあまり変わらない費用になってしまうこともあるので、まずはメーカー修理代を確認し基準を知ることが重要です。

メーカーでのスピードマスターのオーバーホール(コンプリートサービス)は、85,800円です。一般修理工房のスピードマスターのオーバーホール料金はメーカーの6割前後が目安になりますので予算は50,000円と一旦決めてしまいます。40,000円でも60,000円でも個人差があってかまいません。

50,000円以内なら修理する、50,000円以上だったら検討する、他社やメーカーに出すと自分の基準を決めます。

メーカーに時計の種類と状態を電話で伝えると概算金額を確認できます。

2.適正な金額なのか判断できること

修理代は一律ではありません。残念ながら計画した予算を超えてしまう場合がありますが、それが適正な金額なのか判断できることが2つ目のポイントです。

料金変動する大きなポイントが2つあります。この2つのポイントを知ることで、適正料金か判断していきます。

機種によるオーバーホール料金の違い

スピードマスターには種類があり、3万円代前半のオーバーホール料金の機種から5万円近くかかる機種がありますので自分の時計がどのあたりかを把握します。

オーバーホール料金 30,000円前半から35,000円程度が目安の機種

cal7750 左半分にインダイヤルがレイアウトされている点が特徴 cal2892 下半分にインダイヤルがレイアウトされている点が特徴

 

オーバーホール料金 35,000円から40,000円程度が目安の機種

手巻きが特徴。 PROFESSIONALとプリントされている 重厚なケースが特徴

 

オーバーホール料金 45,000円以上が目安の機種

cal3301 CHRONOMETERのプリントが特徴 Co-Axialモデルのスピードマスター
イメージ用意中です。

 

状態による交換部品代の違い

一般的なスピードマスターのオーバーホールなら、パッキン・ゼンマイ・切替車・2番車・3番車あたりが摩耗しますのでよく交換する消耗部品です。

しかし下記3つの項目に該当すると上記以外の部品交換が必要になることがあります。該当しても部品交換不要の場合もあれば、+2,3万円ほど追加でかかることもあります

症状追加部品代の目安は毎日時計を使っており長期間オーバーホールしていない

湿気・水入りによるサビが大量発生

ガラスが割れた、ボタン紛失などの外装部品交換

最近のスピードマスターは、スクリューバック式といい、裏蓋をねじ込みながら閉める防水に強いタイプが多いのですが、昔のタイプはスクリューバック式ではなく防水に強い構造とはいえず、湿気・水入りによるサビの影響を受けやすいのです。

 

3.修理店選び。見積に納得できなかったら他社にも相談

ネット検索して、あまり情報が掲載されていない修理工房より、実績掲載されて、保証内容等が確認できる修理工房をおすすめします。

電話かメールで、機種と状態を伝え概算金額も確認し選びましょう。オーバーホール料金だけで判断してはいけません。

数社に問い合わせ、一番しっくりくる修理店に実機見積を依頼しましょう。

実機見積の結果、予算内で納得できる修理内容であれば、修理依頼しましょう。

予算オーバーしている場合は、前述の通り状態が悪ければ、やむを得ない場合がありますので診断された内容と修理代で判断しましょう。

納得できない場合は、他社に相談したり、そもそもメーカー修理代とあまり変わらなければメーカー修理がおすすめです。

こうすることで、メーカー修理代より3万円以上得することもあれば、他社比較・メーカー修理するほうが良いかを判断していくことが可能です。

 

3万円得するオメガ スピードマスター修理のまとめ

自分の時計のメーカー修理代を確認し6割程度を目安に予算を立てましょう。スピードマスターのメーカー修理代が85,800円なので50,000円前後が良い。個人の考え方の差で40,000円でも60,000円でも構わない。

修理事例や保証内容が明記されている情報量の多い修理店数社に、機種と状態を伝え、オーバーホール代だけで決めずにトータルの概算料金を把握し良さそうな修理店に実機見積を依頼する。

修理代は一律ではないので、機種によるオーバーホール代の違いと状態による部品代の違いを理解する。

予算を超えてしまってもやむを得ないことがあるが、予算オーバーになった理由に納得できない場合は他社やメーカーに相談することで良い修理オーバーホールができるでしょう。